おはなし会の最後に、おはなしのろうそくを消します。
「このろうそくにはふしぎな力があって、お願い事をひとつだけ、一生懸命しな
がら消したら、かならずかなう、かもしれない」
といって、子どもたちにお願い事を決めてもらいます。
「大事な願い事は人には言わないで、心の中で」
「ひとつだけ。いっぱいはだめ」
全員の願い事が決まるのを待って、
「みんなの願い事がかないますように」
といって消します。
厳粛な瞬間です。
子どもたちは何を願っているでしょうね。
わたしの願いは、いつも同じ。
「この子たちが、戦争で苦しむことがありませんように」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世の中がどんなに不穏でも、自分のこと、家族のことがどんなに不安でも、第九を歌うとき、その間だけは歓喜に震えてくださいと、合唱の先生はおっしゃいます。
きのう、京都コンサートホールに、私たちの声が響き渡りました。
指揮者を信じ、仲間と声を合わせる幸せ。
今年も歌えた、幸せ。
夫が観客席の片隅で、斜め45度に傾いて寝ています。あ、いや、聞いています。
ときどき、夫を見ながら歌います。
どうか、私と、夫と、娘と息子と、孫と、それに連なるみなが、戦争で苦しむことがありませんように。
今年の締めくくりに、歓喜の歌を歌いました。
どうぞ、みなさま、よいお年を!
あ、まだ早すぎるな。
まだ3学期のおはなし会の最中や〜
ヤン